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ページタイトル:池田城

※解った事から徐々に文章更新しています。最新の更新部分は青色の文字で表示しています。ご覧下さい。

<家康の世の頃>
さて、戦国時代の総仕上げとでも言うべき「大坂の陣」でも、池田は人知れず歴史の一端を担っていました。
 1614年(慶長19)8月、豊臣秀吉の17回忌の時に起った方広寺の鐘銘事件をキッカケに、東西の思惑が険しくなります。同年の10月1日、遂に徳川家康は大坂城の攻略に乗り出します。いわゆる大坂冬の陣です。
 同じ日、家康は、北陸・東海以西の諸大名に出陣を命じ、北陸の大名は大津・坂本・堅田に、東海道の大名は淀・瀬田に、中国の大名は池田に、四国の大名は和泉の海岸に集結するように指示を出しました。
 家康の命を受けた諸大名は日に日に、大坂城を包囲する体勢を整えつつありました。日本史上、名を残す大坂冬の陣は10月19日、その火蓋は切られました。

 話しは、少し戻って、大坂冬の陣にあたって中国の大名が池田に集結するように指示が出ていた件ですが、今の
兵庫県川西市加茂付近には姫路藩池田家が駐屯しました。その時の書状の写しが、11月16日付けで、姫路藩主池田利隆の家老、伊木忠次から加茂村の吉田四郎兵衛に宛てたものが残っています。川西の加茂には池田のすぐ西側にあり、池田を中心として近隣に軍兵を駐屯させていたようです。姫路藩の書状はこの時のものです。
 池田は、早くからすでに物資の集散地として機能していましたので、池田に軍勢を集める事は、その兵站基地としての性質と確固たる地の利があったと言えます。
 池田は地理学的には、典型的な谷口集落で、その後背地は川辺郡・能勢の他、篠山名・亀岡にまで通じ、米、、果物など多くの物資が集散されていました。池田と後背地の距離は約44キロメートル平方で、これらの地域と池田の行程は1日でした。更に、池田から大坂の高麗橋(現大阪市中央区)までは同じく1日(五里)で、正に池田は要所でした。

 また、この1614年(慶長19)という年は、摂津池田家にとっても運命の年で、侍をやめて帰農・商人になる者や出世の望みをかけて陣借りをし、大坂の陣に参加する者もありました。詳しくは「池田氏」の項にもありますが、池田で既に興っていた酒造を中心とした商人として、新たな出発を夢見た(既にしていた)人々も多かったようです。
 池田への旧市街を形成した中心的な人々は池田家の元家臣だったのです。彼等は暗峠の家康の陣を訪れ、軍資金や物資(酒も)を差し出し労をねぎらった礼を家康から受けることになります。これにより、特権的な地位を得て、酒造を中心に池田村は大変な盛況を呈します。
 他方、侍としての本望を遂げるべく夢見た人々は、
摂津有馬氏を頼って働いたようです。この有馬氏の陣は、当時の陣立て図を見ると、天満橋と天神橋の中程、淀川の北側(現大阪市北区天満)辺りにありました。
 侍として生計を立てる事に希望を持った人々は、どううやら摂津池田家の本流や一門の人達で、その支流(分家)の人々は多くが侍をやめたようです。
 また、侍での将来を希望した者の中にも、やがて池田に戻り、酒造業などに携わった人々もありました。
摂津池田家臣は、刀をそろばんに持ち換えて、自己の実力を発揮した人も少なからずいたようです。

 さて、話しを戻しますと、大坂冬の陣で池田に駐屯した軍勢はやはり、池田村に近い場所を選んだと思いますが、池田村の江戸時代の絵図を見ると、どの時代も池田城跡が宅地化されず残っています。これは非常時に備えているようにも思え、もしかするとこの時にも、その池田城跡が何らかのかたちで利用されていた可能性は高いと思います。
 関連として、池田教育委員会発行の「北摂池田-町並調査報告書-」の中で「...なお、町代4名がいずれも城跡南側に集まっているが、その理由も不明である。...」と書かれたものがあります。これは非常時に備えての事と何か関係があるのかもしれません。飛躍しすぎだとは思いますが...。
 戦国時代も終わりを告げる頃、池田はそんな状況にありました。



写真:池田城跡

池田城跡公園
<マップB-3>

写真:伝加茂城跡

加茂城跡?
<マップA-4>

写真:旧能勢街道

旧能勢街道
<マップB-4>

写真:池田城下の商家イメージ

池田城下御用商人

写真:満願寺屋古写真

酒造家満願寺屋

写真:池田城下の市場

池田城下の市場

写真:池田炭

池田炭

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