五月山は古くは佐伯山と呼ばれ、古くから人々に親しまれていました。池田市の北に聳える標高300メートルのこの山は、今も池田市民に親しまれるシンボル的存在です。
五月山は、北摂山地と大阪平野のちょうど境目となっていて、五月山のあたりから大阪平野に向かって次第に高さを下げていく地形です。五月山は、緑の半島のようなカタチになっていて西には箕面の滝で有名な箕面国定公園があり、北へは丹波へと繋がる山脈が続きます。山では、タヌキやシカなどの野生動物を今も見かけることがあり、周辺では季節となればホタルも舞います。山は、杉などの針葉樹は少なく、今も落葉樹の木が多いため、その実を求めて多くの小動物や生き物が集まるようです。都心部では稀な、豊かな山であると言えます。
また、北摂の山々は鉱脈を豊富に持ち、池田の近くには有名な多田銀山があります。北摂の山では特に「銅」が多く採れたようで、早くからその開発が行われ、五月山でも鉱石を掘り出した間歩(坑道)跡が今も多く残ります。先に上げた佐伯山の佐伯は氏名で、佐伯氏はその開発のためにこの池田に集落を形成したようでした。
このように、色々な意味で深い五月山は、ハイキングコースも整備され多くの人に愛されています。そんな五月山の魅力を皆さんにご紹介します。
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