五月山は標高300メートルあまりとさほど高い山ではありませんが、季節毎にその趣きを変えて私たちの目を楽しませてくれます。
五月山の北側では貴重で豊かな自然が残り、鳥や昆虫、けものたちの楽園になっています。都市周辺の森としては珍しくイノシシ、キツネ、タヌキ、ウサギ、シカなどの大型・中型の野生動物も生息しています。運が良ければ動物たちと会えるかも知れません。落葉樹の多い豊かな山ならではの事です。これからもこういう豊かな環境を残せて行けたらと思います。入山の時にはできるだけ、彼らの生活を乱さないよう心掛けて下さい。
そんな五月山では、桜・若葉・紅葉と季節毎の見頃には、多くの人がハイキングを楽しんでいます。また、五月山公園には無料の市営動物園があって、オーストラリアに生息している有袋類ウォンバットを見ることができます。かわいいですよ。
五月山は都市部にあるので交通の便も良好です。電車や車で気軽にお越し頂けます。駐車場は、五月山公園事務所とそれより一キロ程南に駐車場(池田市立体育館)があります。桜の季節程ではありませんが、気候が良くなると週末は込みますので早めに来られるか、更に一キロ程南の池田市営駐車場(綾羽)を利用されるとスムーズでしょう。しかし駐車場にも限りがありますので、できるだけ電車・バスをご利用下さいますようお願いします。
以下、五月山の登山コースを各々ご紹介します。
(A) 大文字コース
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五月山公園事務所〜秀望台〜五月台 歩30分:700m
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公園事務所の北側からビワ谷を渡って大一文字、秀望台(海抜約140m)を過ぎて五月台(海抜約190m)まで階段が続きます。視界は良好で、歩を進めるとしだいに鳥のさえずりが聞こえます。また、猪名川の流れや川西市街が眼下に望めます。特に愛宕神社(海抜約215m)から北への眺望はお勧めです!
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(B) 望海亭コース
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五月山公園事務所〜望海亭 歩15分:400m
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公園事務所北側を右へ行くと少し急な階段が有ります。その階段を上がるとやがて、ドライブウェイと交差します。そこを横切って(下りの車に注意)やや下側の登り口から再び、登山道となります。アラカシなどが茂る緑のトンネルを抜けると、石碑のある広いところに出ます。そこが望海亭跡(海抜約140m)です。
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(C) 五月台コース
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五月山児童文化センター〜望海亭〜五月台 歩30分:800m
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童文化センター北側広場にある長さ20メートルの大滑り台の横が登山道になっています。東側の登山道から入るとすぐに「娯三堂古墳」が右手に見えてきます。アラカシ・山桃などの常緑樹とコナラ・クヌギなどの落葉樹が茂る急阪を登ると、やがて赤松林に変わります。それを過ぎると望海亭跡(海抜約175m)から五月台(海抜約190m)に抜ける広い平坦なコースとなります。
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(D) ひょうたん島コース
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緑のセンター〜ひょうたん島 歩30分:800m
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緑のセンター(海抜約100m)裏から雑木林の道を行くと、すぐに分岐点に差しかかります。右は「杉ヶ谷コース」で尾根伝い進む大変急なコースですから間違わないように気をつけて下さい。左側の道をとって蛇行した阪を登ると、1988年の山火事跡に出ます。それから十年以上経ちますが完全に元道理になるには、随分と時間がかかるものなのです。山火事には気をつけましょう!更に大きく蛇行した道を登ると、ひょうたん島展望台(海抜約200m)に到着です。ここには、ベンチやテーブルがあるのでお弁当を広げて楽しむ事もできます。但し、ゴミは持ち帰りましょう!また、この辺りは好眺望の場で大阪平野が一面に見渡せます。
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(E) 杉ヶ谷(すがだに)コース ※健脚向きです
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緑のセンター〜自然とのふれあいコースへ接続 歩30分?:900m
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ひょうたん島コースと入山口は同じです。入ってすぐの分岐点を今度は右にとります。笹がたくさん茂る道がありますので、ケガをしないように気をつけて進んで下さい。そして割と平らな道を進んでいくと、砂防用の堰堤が有りますので、吊るしてあるロープを使って登って下さい。危険を伴うこともあるかもしれませんので十分注意して下さい。ここから健脚者コースの始まりです。これを超えると谷の両側に急な山が迫って道は、映画の登山シーンに出てきそうな情景になります。谷には小川が流れ、人もあまり来ないので逆に言えば自然を満喫できるかもしれません。この道は、石が多くて足場が悪いので、山歩きに自身のある人向きのコースです。このコースはハイカットの登山靴を履いた方が良いでしょう。杉ヶ谷コースは最終的に、「自然とのふれあいコース」に合流します。
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(F) 五月平高原コース
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山の家〜大文字〜市民の森〜日の丸展望台 歩80分:1,100m
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山の家の西にある長い階段を登り切って振り返るともう池田の街が眼下に広がります。(ということでこの坂はいきなり結構きついです)道は市民の森まで階段がきちんと整備されていますので、少し急ですが足場は良好です。小さい子供やお年寄りの姿もよく見かけます。しばらく進むと分岐点となり、更に右にとって100メートルほど進めば、視界が開らけてきます。ここは”池田がんがらまつり”での”大文字”のかがり火点火場所(海抜約230m)です。見通しが良く伊丹空港からの飛行機発着の様子がよくわかります。そのまま道なりに進むと、今度は五月平展望台(海抜約255m)に到着です。さらに道は市民の森(海抜約280m)を経て、日の丸展望台(海抜約315m)へと続きます。このコースは歩き応えがあります。
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(G) 自然とのふれあいコース
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五月台〜ひょうたん島〜市民の森 1,400m:歩100分
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このコースは最長のコースで、一日ゆっくりかけて登ってみてはいかがでしょうか。見所もたくさんあります。また、このコースは他のいろんなコースをミックスしてありますので、お好きなコースと組み合わせることができます。自然とのふれあいコースは、五月山ドライブウェイに沿って道がついています。山の頂上を進むかたちになるので、山を登ってしまえば後は比較的平坦な道が続いて楽に歩くことができます。五月山マップ(A)又は(B)のコースを使って五月台(海抜約190m)へ向かいます。道標が有りますので、後はそれを見ながら進むと最終的に市民の森(海抜約280m)を経て、日の丸展望台(海抜約315m)に出ることができます。復路は同じ道を使うか、(D)又は(F)の道を使って下山し、府道池田・箕面線に出て道路沿いを五月山公園まで歩くなどできます。色々な組み合わせが考えられます。
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