室町住宅
The Muromachi residential quarters
阪急池田駅南側に広がる住宅街です。ここは、1910年(明治43)電鉄会社によって日本初の建売住宅が発売されたところで、当時100坪を1区画として建坪20〜30坪の2階建てで、価格は2,500〜3,000円で200戸が販売されました。また、その支払い方法も50円の頭金に残りは10年で月々24円の月賦払いという、サラリーマン等にも大変買い求めやすいものでした。月賦というのは現在では当たり前のようになっていますが、当時としては大変便利で新しい買い方でした。
これは、大阪では有名な阪急電鉄の創始者小林一三氏が、路線の沿線沿いに住宅地開発を考え大阪方面へ通勤する人達を自社の鉄道で運ぶ計画によるものでした。このアイデアは当り販売は大変好評でした。沿線沿いに25万坪が住宅地として開発され、池田では27,000坪が住宅地として拓かれました。
今では羨ましい限りのゆったりとした地割の建売住宅街は、歩いてみると何やら気品のようなものを感じます。写真のように、古い旧様式の建物もまだ多く残っていて、結構町並に興味のある人達のコースになっていたりして、隠れた穴場です。また、池田で十日戎が催される呉服神社は同じ室町です。
猪名川も室町のスグ西側を流れていますし、旅館、割烹などがあってお泊まりされても静かでいいのではないでしょうか?
|