岐尼神社
Kine shrine
能勢町大森にあって、大明山の南麓に鎮座する古社です。8世紀頃より代々天皇の勅願所だったそうです。「キネ」の由来については、この地に神が降臨した時、里人が「臼の上に杵を渡して迎え奉った」のが始まりでその名がついたと伝えられています。それ以来「杵の宮」と呼ばれるようになった(地元庶民の間では「杵の宮」と呼ばれていたようです)のが、時を経て「岐尼」となったということです。ちなみに背後の山には中世の城跡(西郷能勢氏に関係)、森上・今西城があります。
この附近は、能勢町西側の中心的な場所で街道の交差点でもあるため、古くから商家などが立ち並ぶ所でした。今も商店などが並んでいます。行く度に気になっている豆腐屋があるのですが、いつか味わってみたいと思っています。
道は、池田からだと多紀郡や丹波、川辺郡へ向かいます。この今西地区は、ちょうどそれらの地域への入り口のような立地です。ここから先は、ぽつりぽつりと集落はありますが、人家も疎らです。そんな光景の中を登り下りの道が続いていきます。
能勢騒動に参加した一行は、そんな道を西へ向かいました。
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