池田城跡公園
The Ikeda castle in Osaka.
この摂津(国)池田城(跡公園)は、残念ながら忠実再現ではありません。しかし、遺構復元コーナーや空堀などささやかなカタチでは有りますが「城」を偲ばせるものも設けてあります。中世の城である池田城は織田信長の配下になるまでは白壁に瓦という体裁ではありませんでした。建物などは、瓦葺きのものが少なく土塁を巡らして堀を多用した構造だったようです。また、発掘調査では庭園跡も確認されていて早い時期から常時居住型の城であったようです。
しかしその後、摂津支配の実権を握った荒木村重が伊丹に拠点を移すと、殆どの資材もそちらに移設したようで、池田城跡ではあまり出土品がありません。
現在の池田城櫓形式は、年代的に近い福井県丸岡町の丸岡城をモデルに作られ(当時、多層の建造物はなかったようです)ました。
しかし、古い記録の中には信長配下の指導員が、城の防備について指導し、改修したとあります。また、発掘調査によると、石垣の形式など勝竜寺城と共通したところがいくつか確認されています。ですから、多少近世城郭に近い設備も一部あったのかもしれません。
また、荒木村重謀反(1578年10月〜)の時には、織田信長自身がこの城に入って命令を下していました。当時の陣立て地図には、塩川長(国)満が守る古池田として登場しています。
池田城跡公園は2000年4月から一般に公開され多くの人が訪れています。西、南方面に眺望が開けた高台にありますので、夕日はとてもきれいに見る事ができます。遠く大阪湾や伊丹城跡、中世の陣や館跡も眺望の中に見る事ができますので、私は結構楽しんで頂けると思っています。また、風がいつも吹いていますので夏の夕涼みにはとてもいい感じです。
ちなみに私は池田城跡内で土曜日か日曜日、観光ボランティアガイドをしておりますので、見かけたら声をかけてみて下さい。ボランティア中で30才代は私だけなのですぐにわかると思います。みなさんどうぞお越し下さい。
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