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ページタイトル:五月山の地形と地質

写真:五月山頂上の様子先の阪神・淡路大震災の忌まわしい記憶も薄れつつありますが、今一度池田の地勢はどうなっているのか、簡単に勉強してみたいと思います。池田の地形ですが、五月山のある北部はいわゆる丹波地帯の南端を占めていて、さらに南は大阪平野となります。池田の地形は北部の山地が一番高く、南に下がる程徐々に平坦になっています。池田に連なる北部山地の箕面市鉢伏山は海抜603.3メートルですが、その南端では300メートルほどになります。五月山の高さも最大で300メートル強で、頂上付近は平坦面が続いています。その辺りにはゴルフ場等が見られます。また、平坦面の間には深い谷もたくさんあり、石澄滝を初めいくつかの滝もあります。

 丘陵地は五月山の南に広がり、100メートル〜50メートルの高さで西は五月山公園から東は、箕面滝入口までを底辺として、池田市井口堂付近を頂点にほぼ二等辺三角形になっています。また、五月山公園から箕面滝入口には有馬断層の一部があってこれが動くと大きな被害が出ると言われています。最近、ラジオ等で、「近畿は地震に関わる地層の活動期に入った」と発表されています。西暦2040年から±30年位の幅で震度5クラス以上の地震が起こる可能性があるそうです。阪神・淡路大震災の教訓を踏まえて、防災にはもっと関心を持った方がよさそうです。
図:池田市域の地質

 さて、池田の地形の話しに戻ります。池田市の南部に広がる平地は、ほぼ呉服橋から井口堂を結んだ線より南で、海抜は30メートル前後の高さとなります。それより南はさらに低くなり伊丹市との境界付近では海抜20メートルから15メートル程になっています。
 私は五月山の西麓に住んでいましたが、ここは丘陵地で阪は結構急なので、登り降りにはかなりいい運動になります。高すぎず低すぎない場所で見通しが効くので、昔はこの辺りに池田城が(その前には弥生時代の遺跡も)ありました。

 次は地質です。車で五月山公園からドライブウェイを上がると、道路の切割りに色々な岩石が出ています。わりと荒い地膚で、多角形の割れ目を持っているのは砂岩です。薄く剥げやすい性質で黒か灰色の粘板岩、灰白色・暗黒色または半透明のチャート等が露出しています。愛宕神社を左に見て暫く進むと、道の左側の崖にボール状に風化している緑色の岩石が見られます。これは、輝緑凝灰岩です。これらの岩石は、日本列島の基盤をつくるもので、秩父古生層と呼ばれています。それを覆うように局部的に大阪層群といわれる堆積物と、さらにそれを貫いて火成岩類の岩脈があります。大阪層群は大阪平野のどこにでもある訳ではなく、大阪平野の周縁部の丘陵地にだけ露出しています。このことは後に池田植木を育てるのに好都合となります。大阪層は地味は痩せていても、排水が良好で、植木の栽培には大変適した土地となっています。池田の北部細河地区は、広く海外にまでその優れた園芸品(植木)を輸出するまでになっていました。

写真:桜の五月山 そういった地勢で細河地区の園芸産業の発展からも見られるように、植物の発育に都合の良い大阪層群の恩恵を受けて緑が大豊かです。最近どの山でも見かける商品木の植林は無く殆どが落葉樹です。商品木(杉材等の針葉樹)の割合が多い山では実がならず、木が沢山あっても動物達にとっては住みにくいのです。しかし、落葉樹には花が咲き、実をつけるためそれを目当てに多くの小動物達も集まります。都心にあってしかも、雑木を多く持つ五月山は貴重な存在かもしれません。春には桜、初夏には若葉、秋には紅葉が楽しめます。また、山の高さも手頃なことから、ご年配の方でもハイキングを楽しまれる方が多く、一年を通して五月山は親しまれています。

 昔から池田ではこのような地形や地質を巧みに利用して産業を育成したり、生活に使ったりする中で、独自の文化を育んできました。また、人間だけでなく動・植物もその恵みに深く関わって生きています。私たちは先人同様現在も、その豊かな自然の恵みを受けて潤いのある生活ができているのです。無駄な開発は避けて、これからも豊かな自然と共に平和な生活を続けて行きたいものです。

 みなさんも是非一度、池田と五月山をご体験下さい。


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